近年、テレビの報道番組などで取り上げられている中国人観光客の話題。東京の秋葉原で電化製品を大量購入する光景がお馴染みです。この「中国人」とは、観光ビザの緩和で内地を訪れる『中国本土』からの旅行者。沖縄への直行便はまだ少ないため、来沖する中国人はわずかです。ちなみに中国本土では、従来の中国語を簡略化した【簡体字】と呼ばれる文字で読み書きが行われています。
一方で、沖縄を訪れる外国人の圧倒的多数を占めるのは『台湾&香港』からの観光客。中国本土の中国人に対し「台湾人・香港人」と呼ばれ、こちらは昔ながらの【繁体字】(トラディショナルチャイニーズ)で読み書きをします。
簡体字と繁体字は、同じ中国語でも見た目や表現方法が異なるため、どちらで情報発信を行うか明確な区別が必要です。
伸び悩む日本人観光客とは対照的に、年々急増する外国人観光客。なかでも、台湾&香港からの観光客は堅実な伸びを見せています。
4年前の3.11東日本大震災の影響で日本人観光客は著しく減少し、昨年ようやく震災前の人数を約10%上回りました。他方、外国人観光客の数は震災の年も例年どおり。その後3年で一気に数を伸ばし、319%増(約3.2倍)になりました。昨年には那覇空港国際線新ターミナルビルや那覇クルーズターミナルが供用開始。今年も空路海路ともに路線が拡充することから、個人旅行客を中心にますます増加することが予想されます。
「中華圏からの観光客が増えているのは知ってるけど、ほとんどが団体旅行でしょう。決まった施設やお店にしか寄らないから、うちは関係ないしね…」と勘違いをされている方もまだ多いようです。しかし実際は、台湾人&香港人観光客の過半数が個人旅行で、その80%以上が再び沖縄を訪れます。まずは台湾人&香港人をターゲットとする媒体を選び、情報を発信すること。そして同時に受け入れ態勢を整え、来店時には充分なおもてなしを行うこと。これが確かな集客とリピートにつながり、さらにはクチコミの拡散にもつながります。